
蔦谷好位置が選ぶ2018年名曲ランキングベスト10
続いて このページでは、2019年1月20日放送の『関ジャム 完全燃SHOW』で蔦谷好位置さんが選んだ2018年名曲ランキング マイベスト10曲を蔦谷好位置さんのコメントと共に、それぞれ10位から1位までカウントダウン形式でご紹介します。
第10位:RIRI「HONEY」
RIRI「HONEY」
- 作詞:Shane Stevens, RIRI&VANYO
- 作曲:VANYO
- 発売日:2018年11月28日
世界を視野に活動する19歳の次世代R&Bシンガー
16歳で渡米し数々のプロデューサーと制作を開始。インディーズの楽曲がiTunesチャートで1位を獲得した注目株RIRIの楽曲。この曲に対して蔦谷好位置さんは以下のようにコメント。
洋楽に近すぎたり本格派すぎる音楽は敬遠されがちな日本の音楽市場の中で、信念を持って続けているシンガーです。
「こういうのだったら洋楽でいいや」とは思わせない、彼女の実力と魅力が沢山詰まった曲だと思います。
第9位:ずっと真夜中でいいのに。「脳裏上のクラッカー」
ずっと真夜中でいいのに。「脳裏上のクラッカー」
- 作詞:ACAね
- 作曲:ACAね
- 発売日:2018年11月4日
顔も年齢も不詳 SNSから火がついた未知なるユニット
顔も年齢も非公開のユニット 通称「ずとまよ」。SNSで徐々に認知され、MVの総再生回数は2,300万回超え。この曲に対して蔦谷好位置さんは以下のようにコメント。
幅広い音域を可能にさせるボーカル ” ACAね ” のハイトーンの伸びが癖になります。
ボカロ、アイドル、アニメ音楽など日本的な音楽文化の要素をたっぷりと詰め込んだ内容で、アレンジという面でも非常にハイクオリティ。
第8位:Have a Nice Day!「わたしを離さないで」
Have a Nice Day!「わたしを離さないで」
- 作詞:浅見北斗
- 作曲:浅見北斗
- 配信日:2018年10月20日
もはや暴動!! 今、東京で一番踊らせるバンド
2011年頃より活動を開始。ライブ会場を毎回熱狂の渦に巻き込む浅見北斗を中心としたバンドの楽曲。この曲に対して蔦谷好位置さんは以下のようにコメント。
ライブでは暴動に近い程の盛り上がりを見せるバンドですが、純粋に楽曲のスケール感とメロディーの中毒性が素晴らしい。
独特な多幸感と虚無感を併せ持ち、どこを切っても過剰なほどポップでエモーショナル。今、東京で一番踊らせるバンドだと思います。
第7位:Tempalay「どうしよう」
Tempalay「どうしよう」
- 作詞:Ryoto Ohara
- 作曲:Ryoto Ohara
- 発売日:2018年9月26日
3小節で進行するサビにずっと焦らされているよう…
mabanuaさんも9位に挙げていたTempalayの楽曲。この曲に対して蔦谷好位置さんは以下のようにコメント。
通常は2小節や8小節という偶数で進行するところを、この曲のサビは3小節進行。
独特な浮遊感を持ったメロディーとあいまって、ずっと焦らされているようでもあり、酔っ払っているようでもあり… 「シュワシュワ夢の真っ最中 どうしよう」という表現がぴったりの不思議な感覚になる曲です。
第6位:King Gnu「Prayer X」
King Gnu「Prayer X」
- 作詞:Daiki Tsuneta
- 作曲:Daiki Tsuneta
- 発売日:2018年9月19日
新鋭音楽エリート集団のズバ抜けたセンスと美しすぎるメロディー
東京藝術大学でチェロを専攻していたギター・ボーカルの常田大希を中心に2017年に結成したバンドKing Gnuによる、フジテレビ系TVアニメ「BANANA FISH」のエンディングテーマに起用された楽曲。この曲に対して蔦谷好位置さんは以下のようにコメント。
もともとズバ抜けた音楽センスでしたが、この曲はそれに加え あまりにも美しいメロディーを持っています。
しっかりとした基礎を持ちながら奇想天外な発想ができる音楽集団が、強いメロディーを持ったら無敵なんだなと実感した曲です。
第5位:VICKEBLANKA「まっしろ」
VICKEBLANKA「まっしろ」
- 作詞:ビッケブランカ
- 作曲:ビッケブランカ
- 配信日:2018年10月17日
ドラマ挿入歌にもなったセンスが光る直球バラード
美麗なファルセットヴォイスと抜群のコーラスワークで、POPとROCKを自在に行き来する新しいタイプのシンガーソングライター ビッケブランカによる日本テレビ系水曜ドラマ『獣になれない私たち』挿入歌に起用された楽曲。
この曲に対して蔦谷好位置さんは以下のようにコメント。
音楽好きをうならせるような細微なギミックなどトリックスター的印象の強いアーティストでしたが、J-POPど直球の中にも彼らしいメロディーセンスが光るバラードを届けてくれました。
作詞作曲、歌、楽器と何でもできる人が技術に偏重せずに こういう曲を作ると間違いなく良い曲ができるんだと実感。
第4位:indigo la End「ほころびごっこ」
indigo la End「ほころびごっこ」
- 作詞:川谷絵音
- 作曲:川谷絵音
- 配信日:2018年10月20日
あの天才の才能に改めて脱帽した1曲
ゲスの極み乙女。の川谷絵音が所属するバンド indigo la End が、千原ジュニアさん主演の映画『ごっこ』の主題歌として書き下ろした楽曲。この曲に対して蔦谷好位置さんは以下のようにコメント。
1曲の中で まるで各セクション別々に曲を作ったように目まぐるしく展開と転調を繰り返しているのに、一度聴いたら忘れないメロディーと言葉を残せる才能に脱帽。
川谷絵音という人の才能を改めて感じました。
第3位:星野源「Pop Virus」
星野源「Pop Virus」
- 作詞:星野 源
- 作曲:星野 源
- 発売日:2018年12月19日
大人気アーティストの背負った音楽人としての宿命
2018年12月19日リリース、星野源の5th アルバム『POP VIRUS』からのタイトル曲。この曲に対して蔦谷好位置さんは以下のようにコメント。
これほど音楽愛に満ち溢れた曲を聴いて衝撃を受けたのは そう多くない体験でした。
trap(2010年代にブームになったHipHopサウンド。高速連打のスネアや派手な電子音が特徴。)以降のビートやサウンド感を自身のメロディーに落とし込むセンス、適材適所に その道の一流を配置するセルフプロデュース能力の高さ、あえて このサウンドを星野源がやる意味、その全てにやられた曲です。
星野源 本人が生涯完治することのないPop Virusに侵された宿命を背負っている音楽人なのだと思い知らされました。
第2位:中村佳穂「きっとね!」
中村佳穂「きっとね!」
- 作詞:中村佳穂
- 作曲:中村佳穂、荒木正比呂
- 発売日:2018年11月7日
ジャンルレスの自由さ 衝動と知性を併せ持つ新時代のシンガー
mabanuaさんも1位に選んだ中村佳穂のアルバム『AINOU』に収録されている1曲。この曲に対して蔦谷好位置さんは以下のようにコメント。
ピアノ弾き語りやライブの映像を見たときに、なんと自由に音楽を奏でる人だろうと感じました。
言葉を凄く大事にしていて、言葉選びが独特だが上手い。今 一番ライブを観たいアーティストです。
第1位:三浦大知「飛行船」
三浦大知「飛行船」
- 作詞:Nao’ ymt
- 作曲:Nao’ ymt
- 発売日:2018年7月11日
世界中のどこにもない衝撃的な音楽
三浦大知による2018年の完全単独公演「球体」からの1曲。この曲に対して蔦谷好位置さんは以下のようにコメント。
日本人の作るポピュラー音楽における芸術性を近年最も感じた曲です。
「球体」という三浦大知の単独公演のために作られた曲たちは どれも前衛芸術と言えるような素晴らしいクオリティのもので、その中でも この「飛行船」を初めて聴いたときは息を呑みました。
Nao’ ymt による詞・曲・サウンドは世界中のどこにもないもので、三浦大知という希代のパフォーマーのポテンシャルを100%引き出しているし、三浦大知が Nao’ ymt という希代の音楽家の才能を引き出しているという相乗効果の大成功例だと思います。
以上、『関ジャム 完全燃SHOW』で毎年恒例の目玉企画「売れっ子音楽プロデューサーが選ぶ2018年マイベスト10曲」でした。
今年も隠れた名曲がたくさんあって面白かったですね。個人的に特に気になったのはTempalay「どうしよう」、中村佳穂さんです。今まで聴いたことがないような独特の世界観や雰囲気の音楽って素敵だと思います♪ ライブにも行ってみたいなあ。
皆さんも今回のランキングの中でお気に入りの曲が見つかったら、是非じっくり聴いてみてくださいね。
(*^_^*)
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