関ジャム いしわたり淳治 2016年名曲ベスト10

関ジャム いしわたり淳治の選ぶ 2016年の名曲ベスト10

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関ジャム いしわたり淳治の選ぶ2016年の名曲ベスト10

2017年1月8日、15日と2週にわたって放送された「関ジャム 完全燃SHOW」で「いしわたり淳治さんの選ぶ2016年の名曲ベスト10」が興味深かったので、いしわたり淳治さんのコメントと共にまとめてみました。

Superfly「愛をこめて花束を」など150曲以上の作詞を手がける歌詞プロデューサー いしわたり淳治さんの選ぶ、歌詞のテクニックに注目した2016年の名曲ベスト10はどうなっていたのでしょうか?

それでは10位から1位までをカウントダウン形式でどうぞ~♪

ヾ(。ゝω・)ノ゚☆,。・:*:・

第10位:清水翔太「My Boo」

清水翔太「My Boo」

  • 作詞:Shota Shimizu
  • 作曲:Shota Shimizu
  • 発売日:2016年10月5日

大げさ過ぎず狭すぎない「愛してる」の感情が歌われているラブソング

男性目線にこだわって作られ、ティーンを中心に話題となった楽曲。いしわたり淳治さんが注目したのは次の歌詞。

「今まで色んな人と会って 自分がどういう男かって本当の意味で理解させてくれた子はいない 君以外」

 

この歌詞に対していしわたり淳治さんは以下のようにコメント。

ラブソングは、「私のこと どれくらい好き?」という質問に対する答えのようなものだと思っています。この質問は非常に難しい質問です。でも、それがラブソングの肝だと思います。

この歌は「今まで色んな人と会って 自分がどういう男かって本当の意味で理解させてくれた子はいない 君以外」という部分がそれに相当すると思うのですが、大げさ過ぎず狭すぎず いい感じで「愛してる」の感情が歌われていて好きです。

第9位:平井堅「魔法って言っていいかな?」

平井堅「魔法って言っていいかな?」

  • 作詞:平井 堅
  • 作曲:平井 堅
  • 発売日:2016年6月22日

全ての恋人たちが2人のエピソードを思い出すようなラブソング

パナソニックのカメラLUMIXシリーズのCMソングに起用された楽曲。この曲に対していしわたり淳治さんは以下のようにコメント。

サビの「君を笑顔にする魔法はいくつか持ってるんだ」の後に続くエピソードの部分が好きです。

「帰り道の犬の鳴き真似

あの日の本音

君の寝言の話

そして大好きのキス」

曲は誰かの暮らしの中で機能することが大切です。この曲を聴いた恋人たちが、サビの後半の部分を個人的なエピソードに”替え歌”することができるような気がして素敵です。

初めて聴いた瞬間、恋人たちの日常の「素敵なツール」になる可能性を秘めているような気がしました。

第8位:SKE48「金の愛、銀の愛」

SKE48「金の愛、銀の愛」

  • 作詞:秋元 康
  • 作曲:伊藤 心太郎
  • 発売日:2016年8月17日

童話を歌詞に落とし込む そのアイデアが圧巻!

8月にリリースされ、2016年7月からTBS系で放送されたドラマ「死幣-DEATH CASH-」の主題歌に起用された楽曲。この曲に対していしわたり淳治さんは以下のようにコメント。

この曲は「金の斧と銀の斧」という誰もが知っている童話を恋愛の物語に落とし込んで、説明をしなくても主人公の心理描写が展開されている。このモチーフを見つけるのが難しい。

第7位:RADIO FISH「PERFECT HUMAN」

RADIO FISH「PERFECT HUMAN」

  • 作詞:RADIO FISH
  • 作曲:JUVENILE
  • 発売日:2016年5月25日

ミュージシャンたちに課題を突き付けた一曲

2015年12月25日放送の「爆笑問題の検索ちゃん 芸人ネタ祭りスペシャル」でオリエンタルラジオ率いるRADIO FISHがテレビ初披露した衝撃的新ネタ?の楽曲。この曲に対して、いしわたり淳治さんは以下のようにコメント。

現代は1曲2曲良い曲があるだけでは、なかなかブレイクできません。それは「曲にファンがつく時代」ではなくて、「人にファンがつく時代」だからだと思います。

お笑い芸人のように頻繁にテレビに出て喋る訳にもいかないミュージシャン達にとって、世間に対して広く自己紹介するのは いい曲を作るよりも時間と手間がかかる作業です。

その点、オリエンタルラジオは すでにお笑い芸人として自己紹介が終わっているわけですから、キャッチーな曲を作ったら この曲のようにバズる(ネットで拡散)、ということではないのかと思いました。

第6位:JUJU「ラブ・イズ・オーヴァー」

JUJU「ラブ・イズ・オーヴァー」

  • 作詞:伊藤 薫
  • 作曲:伊藤 薫
  • 発売日:2016年9月21日

歌謡曲の良さが再発見できる 珠玉のカバー!

1979年の欧陽菲菲の大ヒット曲をカバーした楽曲。この曲に対して、いしわたり淳治さんは以下のようにコメント。

現代は“良い曲が見つけにくい時代”なのかもしれません。

過去に名曲がたくさんあることは知っている。だけど どこからどうやって聴いていいか分からない人にとって、有名アーティストが過去の名曲をカバーすることで現代の音楽の視点とは違う歌謡曲ならではの良さが再発見されるのは、とても良いことだと思います。

第5位:Aimer (エメ)「蝶々結び」

Aimer (エメ)「蝶々結び」

  • 作詞:野田 洋次郎
  • 作曲:野田 洋次郎
  • 発売日:2016年8月17日

誰もが知っているあの手順を、そのまま歌詞にしてしまう衝撃!

RADWIMPS野田洋次郎がプロデュースした楽曲。この曲に対して、いしわたり淳治さんは以下のようにコメント。

誰でも知っている蝶々結びを作る手順・特徴をそのまま歌詞にして歌うという衝撃。

だけど、その「蝶々結び」が人間関係における何かの隠喩であることを聴いているうちに何となく察して、気がつくと歌の中に引き込まれているという素敵な表現技術の歌詞。

第4位:Suchmos (サチモス)「STAY TUNE」

Suchmos (サチモス)「STAY TUNE」

  • 作詞:YONCE, HSU
  • 作曲:Suchmos
  • 発売日:2016年1月27日

2016年を象徴するアーバン(都会的)でオシャレな一曲!

2013年の結成後わずか1年で2014年フジロックフェスティバルに出演するなど、今注目を浴びる男性6人組グループの楽曲。この曲に対して、いしわたり淳治さんは以下のようにコメント。

2016年を象徴しているアーティストかもしれません。アーバン(都会的)でオシャレな音楽。

SNSが全盛の昨今、オシャレなご飯を、オシャレな風景を、オシャレな写真加工アプリで、オシャレに見せたい。Suchmosのブレイクは、そんな「オシャレへの憧れ」みたいな感覚が ついには音楽にも及んだからなのかもしれないな、と思いました。

第3位:RADWIMPS「前前前世」

RADWIMPS「前前前世」

  • 作詞:野田 洋次郎
  • 作曲:野田 洋次郎
  • 発売日:2016年8月24日

存在しない言葉をサビの頭にする凄さ!

2016年の大ヒット映画「君の名は。」の主題歌として制作された楽曲。この曲に対して、いしわたり淳治さんは以下のようにコメント。

「前前前世」なんていう“これまでに存在していなかった言葉”をサビの頭にする凄さ。しかも これまでになかった言葉なのに、誰もが意味が分かる言葉を見つけるセンス。

野田洋次郎のそんなキャッチーを見つける才能が素敵です。

第2位:AI「みんながみんな英雄」

AI「みんながみんな英雄」

  • 作詞:Makoto Shinohara
  • 作曲:TRADTIONAL
  • 発売日:2016年5月4日

誰もが口ずさめるメロディーにシンプルで力強い歌詞!

誰もが一度は聞いたことのあるフォークダンス曲「オクラホマミキサー」をアレンジした楽曲。携帯電話auのCMソングとして起用された。この曲に対して、いしわたり淳治さんは以下のようにコメント。

昨今のミュージシャンは作詞や作曲を自己表現だと思っている人が多くて、もちろん それも間違いではないけれど、そういう自我みたいなものが逆に世の中に流行歌が生まれにくくしている一因かもしれないな、とも思います。

この歌は“世の中で広く聴かれる歌”という意識の下で、誰もが口ずさめるメロディーシンプルで力強い歌詞が書かれていて、とても新鮮に聴こえます。

広く世間に流れてみんなが笑顔になる歌を作ろうと思ったとき、なかなかに難しいことだと実感する。それをできるミュージシャンが減ってきていると感じる中で、この曲は同じauのCMとして作られた「海の声」も作詞した広告代理店出身のCMプランナー 篠原誠さんが作詞している。

なので、広告のキャッチコピーのように多くの人に触れることを強く意識して言葉が並んでいるのが伝わってきて、他の広い歌より心に入ってくるように感じた。

第1位:西野カナ「Have a nice day」

西野カナ「Have a nice day」

  • 作詞:Kana Nishino
  • 作曲:Koudai Iwatsubo
  • 発売日:2016年7月13日

どこを切ってもキャッチー! 誰もが口にする言葉を歌に盛り込むセンスが秀逸

若い女性から絶大な支持を得ている女性アーティスト西野カナ6thアルバム「Just LOVE」に収録されている一曲。フジテレビ系『めざましテレビ』のテーマソングに起用された。この曲に対して、いしわたり淳治さんは以下のようにコメント。

西野カナという人は天才だと思います。

彼女の歌は単なる自己表現では終わっていなくて「こんな歌があったら、誰かの暮らしがちょっと良い感じになるんじゃないか」という視点を常に持っている感じがして素敵です。

「行ってきます」「行ってらっしゃい」とか、誰もが普段口にする言葉を歌に盛り込むセンスも素晴らしく、“キャッチーの金太郎飴状態”というか、どこを切ってもキャッチーが見え隠れする名曲です。

流行語が歌から生まれなくなっているように感じる昨今、ミュージシャンは自分の気持ちを歌って表現するところがゴールになってしまっている。その曲が世の中でどう機能するか、誰の生活のBGMになるか、まで考えが及んでいないことが増えているように感じる。

西野カナさんの特別なところは、その視点が絶対的にあるところ。どうやったら誰かの暮らしのBGMになるかを常に考えて曲が作られている。

例えばLINEのスタンプで考えてみると、LINEスタンプの「ありがとう」「了解」「今行きます」などを打つ時に、その人の頭の中でBGMが流れるかもしれない。そういう曲があればのに、と思ってしまう。

それを考えてこの曲の歌詞を見てみると、「ドンマイ ドンマイ」「これも運命」「がんばれ私!」「がんばれ今日も」「行ってきます」「行ってらっしゃい」「いい感じ!」。LINEスタンプになりそうな言葉が溢れている。

この曲が一日の誰かの生活の中で流れるチャンスは意外と多く、世の中でとても機能する曲だと感じた。


以上、2017年1月8日、15日と2週にわたって放送された「関ジャム 完全燃SHOW」でいしわたり淳治さんが選んだ2016年の名曲ベスト10でした~。西野カナさんの「Have a nice day」が1位でしたね。

西野カナと私

個人的に西野カナさんの曲で思い入れのある曲はデビュー曲の「I」という曲です。

ラジオのプッシュ曲として流れていたのを聴いたときに一瞬でハートとキャッチされてしまい、すぐにiTunesで購入して聴いていた記憶があります。当時はこんなに凄い人気のアーティストになるとは思いませんでしたw

デビュー曲以外の西野カナさんの曲はちゃんと聴き込んだことがないので、今度TSUTAYAとかでオリジナルアルバムを借りて聴いてみたいと思います。

(*^_^*)

 

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