『メアリと魔女の花』の試写会と感想

メアリと魔女の花の試写会と感想

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『メアリと魔女の花』試写会の感想とレビュー

ど~も、ボッチのボクです。昨日は先日当選した『メアリと魔女の花』の試写会に行ってきました。スタジオジブリ出身の米林宏昌監督の劇場アニメ3作目にして新スタジオ スタジオポノックの劇場アニメ初作品です。

『メアリと魔女の花』はポストジブリの期待作品

メアリと魔女の花の試写会と感想

なるべく良い席で見たかったので会場10分前くらいに現地に着いたのですが、すでに100名ほどの列が出来ていてビックリしました。

( ゚д゚)

余裕で席取れると思ったのに~。

会場内に入ると良い席はすでに埋まっていて、個人的にベストの席から一列手前くらいの席で妥協しましたw

上映時間になると700名の席も9割方ほぼ埋まっていました。スタジオジブリの出身者をメインスタッフとして設立した新スタジオ「スタジオポノック」の劇場アニメ初作品ということで、ポストジブリとしての期待も高いのかもしれません。

『メアリと魔女の花』は森永乳業とのタイアップもバッチリ

会場が暗くなって上映が始まると、まず今回の試写会主催企業「森永乳業」さんのキッズ活動PR動画が上映されました。

 

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続いて「メアリと魔女の花」とのタイアップ商品のCMが4つ流れました。4つのCMが連続で流れたので、最後の4回目には何故か会場内で笑いが起こっていましたw

森永乳業商品のタイアップCMは本編映像の編集だけではなく、ちゃんと商品を食べているカットを新作しているあたりタイアップがしっかりしていると思いました。そのあたりはスタジオジブリ時代にハウス食品の宮﨑駿監督CMや、スタジオポノックでもJR西日本のCMに携わったプロデューサー:西村義明さんの経験を活かした仕事だと思います。

劇場アニメは製作にとてもお金がかかるので、こういった多くの大企業としっかりタイアップして製作費を集めるのはプロデューサーの一番大切な仕事の1つだと思います。お金を出してくれる企業が集まらなくて製作費が底をつきてしまったら、せっかく作ったフィルムが完成しなくてお蔵入りになってしまいますからねw

 

最後にはお馴染みの映画泥棒も上映されました。このヘンテコダンスを見ると映画を観に来たなあ~と実感しますw

『メアリと魔女の花』は米林監督作品で一番良かった

個人的に今回の『メアリと魔女の花』はあまり期待していませんでした。というのも、ジブリ時代の米林監督2作品が微妙な印象だったからです。どうもジブリ作品としては大人しいというか、地味というか迫力や盛り上がりに欠ける印象が強かったからです。

しかし、この『メアリと魔女の花』はその予想を覆す作品に仕上がっていました。今までの米林作品のフィルムイメージになかった魅力を今回の『メアリと魔女の花』では大いに観れたような気がします。

以下ネタバレにならない程度に感想をチラホラ。

効果的に使ったハンマーダルシマーの旋律

まず、冒頭のシーンが結構良かったです。冒頭から緊張感のある派手なアクションシーンでいきなり始まります。この映画にかける意気込みがダイレクトにフィルムに表れていて、とても良かったです。そのシーンで印象的に流れている楽器(ハンマーダルシマー)の旋律も魅力的で、この冒頭のシーンで何故か少し涙ぐんでしまいました。

冒頭で物語の詳しい説明も何もない状態なのに感動してしまったのは、儚い切なさも感じさせる楽器(ハンマーダルシマー)の音色のせいだったのか、作画さんのエネルギーを注ぎ込んだ迫力みなぎるフィルムのパワーに圧倒されたのか分かりませんでしたが、とにかく良かったです。

今までのジブリ作品で既視感のあるキャラクターが多かった

そのシーンが終わると大人しい日常のシーンになって、今までのジブリ作品で見たことがあるようなキャラクターが多く出てきます。ジブリの魔女作品『魔女の宅急便』に出てきた老婦人と家政婦さんの二人組とイメージが似ている2人や、トンボのような立ち位置の少年も出ていました。

物語の途中で陽気なキャラクターが出てくるのですが、そのキャラの動きがやたらコミカルで今までの作品では見られなかったような感じで新鮮でした。

もし宮﨑駿監督作品だったら修正されてしまって、フィルムには出ないような誇張した漫画的な動きの作画でした。今までよりもエンターテイメント性を意識して、子ども受けも狙ったのかもしれません。

あと、ワンカットだけ豚の丸焼きを作っている豚のカットがあったのですが、あれは宮﨑駿監督を意識しているのかいないのか、ちょっと気になりましたw

棒読みキャストがいなくて良かった

ジブリで度々話題になっていたキャスティング棒読み問題ですが、今回の『メアリと魔女の花』ではアフレコの上手い役者さんを中心に起用していて、ほとんど違和感が無かったです。主役メアリ役の杉咲花さんもとても上手かったです。

少し違和感があったのがゼベデイじいさん役の遠藤憲一さんでしょうか? ナレーションなども多く仕事されている役者さんなのでアフレコ自体は問題なく思ったのですが、声の質感が老人にしては少し若い印象でした。あの風貌のお爺さんの声だったら、もっと適役がいたんじゃないの?と思ってしまいます。

とにかくアクションシーンが良かった

とにかくアクションシーンの作画が良かったです。

キャラクターの作画はもちろんですが、アクションシーンをより華やかにするエフェクトの作画。火や水、風、スパークや光、魔法のエフェクトは文句なしのクオリティでした。

ジブリ特有の作画といえばモブ作画です。今回も人物の群衆モブがありましたが、人物以外にも動物のモブが凄かったですw

ただでさえ難しいとされる四足の作画が大群となって走り回るシーンは圧巻でした。ジブリの「もののけ姫」ばりに多くの動物が走り回っていました。中でも秀逸だったのが動物による走り方の違いや、走る速度の違いをしっかりと描き分けていたカット。どなたが原画をされたのか気になりますが、とても上手かったです。

セカオワのエンディングテーマ曲が良かった

本編最後に流れるエンディングテーマ曲は人気バンド SEKAI NO OWARI / セカイノオワリ 「RAIN」でした。

この作品にも合っていて、エンディングに流れても違和感のない仕上がりの良曲でした♪

今後の米林監督作品に望むことは?

『メアリと魔女の花』フィルム全体の完成度は申し分ないクオリティで、今までの米林宏昌監督作品の中で一番面白かったです。ただ、この映画を見終わった後で改めて何か考えたり、ずっと忘れられないような作品だったか?と言われると微妙な作品でした。

もちろん今までの作品と違って、米林監督が得意とするダイナミックな作画描写を大いにフィルムに取り入れてエンターテイメント作品として格段に仕上がりが良くなっているのは間違いありません。その点は大いに評価できる作品だと思います。

もっとワガママに強い個性を出すこと

崖の上のポニョ

© 2008 Studio Ghibli・NDHDMT

しかし今後ポストジブリ、ポスト宮﨑駿へと成長していくにはフィルムの中に作品の深みが増すようなポイントを上手く入れられるかどうかだと思います。そういった深みのある作品には必ず名台詞や名シーン、気になって忘れられないシーンなどがあるのだと思います。それは個性から出てくるもののような気がします。

米林監督はスケジュールを守って仕事をするアニメーターとしては希少で真面目なタイプだと聞きました。スケジュールを優先することは大事ですが、それは逆に言えば妥協している部分が多いのだと思います。

ジブリの巨匠監督たちといえば、フィルムへの強い拘りからスケジュールを遅らせる常習犯でした。そういった強い個性と拘りからフィルムの深みのようなものが生まれてくるような気がします。真面目にスケジュールを守ってしまう米林監督は、もっとワガママになって拘ってフィルムに自分の個性を強く刻みつけることが必要なのかもしれません。

しかし、あの宮﨑駿に監督を任され認められた米林宏昌監督には、その希望があると思っています。米林宏昌監督の次回作は『メアリと魔女の花』以上の作品を生み出してくれると期待しています。

個人的に米林監督は今回のようなダイナミックな動きのあるフィルムが向いている気がするので、ファンタジーの世界を舞台にしたアクション要素満載の作品とか作ったら面白くなりそうな気がします。

(*^_^*)

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