なみだとあめ
卒業シーズンは別れがつきものですが、人との別れに悲しいという感情を抱くのはいつごろからなのだろうか。
私は幼稚園の卒園や学校の卒業時に悲しくて泣いた、という経験は記憶の限りはない気がする。幼稚園の担任の先生は好きだった記憶こそあれど、卒園時に悲しくて泣いたという記憶はない。
もしかすると、「卒業と別れ」というのが明確に認識できていなかったという可能性もある。そう考えると、子どもの頃から別れに悲しいという感情をしっかりと抱いている子どもには感心する。
いつもはヘラヘラしてふざけているような子が別れの悲しみに涙を浮かべていると、大人のこちらまでもらい泣きしそうになってしまうのであった。
そんな別れが近づいた卒園の日の午後からは、まるで子どもたちの涙のような涙雨がシットリと降り続いていた・・・。
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