エスケイプ・フロム・刑務所

エスケイプ・フロム・刑務所

シナリオ 「エスケイプ・フロム・刑務所」

ど~も、ボクです。先日、学生時代の課題とかが実家から発見されたので、懐かしく読み返しながらテキスト化してみました。

今回は人生で初めて書いたオリジナルの脚本「エスケイプ・フロム・刑務所」のシナリオです。基本原文ままですが、誤字脱字などのケアレスミスは読みづらいので修正しています。気が向いた方は何も知らない素人の学生が書いたシナリオだと思ってお読みくださいw

登場人物

  • ガンス(56)男:囚人
  • ボーンズ(68)男:看守
  • 見張り
  • 路地裏の住人
  • 路地裏の住人2
  • 路地裏の住人3

エスケイプ・フロム・刑務所

エスケイプ・フロム・刑務所

□ 夜の刑務所(全体)

キーン。キーン。と、何かを叩く音が絶え間なく鳴り響いている。
タイトル「エスケイプ・フロム・刑務所」

□ 同・外の見張り台

見張り台の上の男、響き渡る音を聞き、また始まったと呆れた感じ。

□ 刑務所内・廊下

キーン。キーン。と、外より大きな音が響いている。
囚人達の寝息が聞こえる。

□ 同・ガンスの牢屋

ロウソクの明かりを頼りにガンスがつるはしで壁を掘っている。
ガンス、背後から強い光に照らされる。

ボーンズ(off)「こんな夜中に何やってるんだ? うるさくてみんな眠れないぞ」

ガンス掘り続けたまま、

ガンス「そんなデリケートな奴はここにはいねえよ!」

ボーンズが牢の外からガンスを照らしていたライトで辺りを照らし、他の囚人達の様子を伺う。
みんな大きないびきをかいて眠っている。

ボーンズ「なるほど。 でも本気でここから抜け出したいなら、もう少し静かにやったほうがいいな」
ガンス「ほっといてくれ!」
ボーンズ「頑張るのはいいが、もうそのへんにしといたらどうだ? 明日の仕事が大変になるぞ」

ガンス掘るのを止めて後ろを振り向く。

ガンス「ああ? 仕事ってなんだよ!」
ボーンズ「自分で壊した壁は自分で直さないとな」
ガンス「わ~ったよ!」

ガンス観念したようにつるはしをベッドの脇に立てかけ、ローソクの火を消しベッドに入る。
ボーンズつるはしをライトで照らす。

ボーンズ「それもだ」
ガンス「ヘイヘイ」

ガンス横になったままつるはしを取り、ヒョイと後ろへ放り投げる。
つるはしがうまく牢の鉄柵にかかる。
ボーンズツルハシを手に取り、横になっているガンスに目をやる。(優しいまなざし)

□ 翌日・夜・ガンスの牢屋

みんなが眠っている。
ガンス、壁の修理をしている。
ボーンズが飯を持ってやって来る。
牢の鍵を開け中に入るボーンズ。

ボーンズ「苦労してるみたいだな」
ガンス、面白くないという感じ。
ボーンズ「今日はもういいぞ」

ボーンズ飯を床に置く。
ガンス作業を止め、飯の乗ったトレーを取ってベッドに座り飯を食う。
ボーンズその様子をしばらく見ている。

ボーンズ「お前、そんなにここが嫌か?」
ガンス「好きでこんなところにいる奴はいねえよ! それに・・・。俺はジジイが嫌いだ」

ボーンズ軽く微笑む。

ボーンズ「そうか・・・」

ボーンズ牢から出る。

ボーンズ「じゃあな」

ボーンズ帰っていく。
ガンス、飯を食べ終えトレーを床に置く。
トレーを鉄柵の扉めがけて滑らすように手で押し飛ばす。
トレーが扉に当たった反動で扉が少し開く。
ガンス、扉の鍵が開いているのに気づく。

ガンス「あのジジイもそろそろ引退だな」

□ 看守休憩室

ラジオからカントリー・ミュージックが流れている。
ボーンズ、コーヒーを飲んでいる。
牢のほうからガシャーンと扉を閉める音が聞こえる。

ボーンズ「静かに出ていけないのかアイツは」

□ 刑務所と街の間の荒れ地

荒野をガンスが馬に乗って走っている。

□ 街

昔の面影を探すように街を歩くガンス。

□ 同・路地裏

ガンス、見覚えのある路地裏に入っていく。
路地の突き当り、捨てられた家電製品、ダンボール、木箱等が山積みになっている。

住人(off)「おい、あんた! 新入りかい?」

ガラクタに紛れて酒を飲んでいた男がガンスに声をかけ、よろよろと出てくる。
男は片手に酒の瓶を持っている。

住人「ここは! 俺の家だ! 他所へ行け!」

ガンス、男を無視して辺りを見回している。
騒ぎを気にして2人の住人がそれぞれの家から出てきて様子を見ている。

住人「聞いてんのか? 出てけってんだよ!」

住人、ガンスを追い払おうとふらふら歩いていき、手で押しかえそうとする。
ガンスそれを避け、住人よろめき尻もちをつく。

住人「チクショー! やりやがったな!!」

住人、手に持っていた瓶を地面で割りガンスに飛びかかる。
ガンス、瓶を持った手をかわしながら手で払い体を蹴り上げ、住人、木箱の山へ突っ込む。
その様子を見ていた2人の住人、平然と突っ込んだ男のほうに目をやる。

ガンス「(男の家へ歩きながら)もとは俺の家じゃねぇか!」

ガンス、家の中に入り隠してあった酒を2本の持って出てくる。
ガンスのほうを見る2人の住人。

ガンス「家賃代わりにもらってくぜ!」

突っ込んだ男のほうを見る2人の住人。

住人「(弱々しく)コノヤロ~」

□ 刑務所・外

ガンス、門の前で馬から降りる。
ガンス、見張り台を見上げる。
見張りの男、居眠りをしている。
門の鍵が開いている。
ガンス門を開け、馬を連れて中へ入る。

ガンス「ったく不用心な所だ!」

□ 同・納屋

ガンス、馬を納屋へ戻す。
ガンス、馬の体を撫でながらペシペシと軽く叩く。
馬、ブルルルッと鳴く。

□ 同・中・廊下

ボーンズ、ライト片手に見回りをしている。
囚人は皆ぐっすりと眠っている。

ガンス(off)「どーした爺さん」
ボーンズ「お前、どーしてここに・・・」
ガンス「まだ仕事が終わってねえからな」

ガンス、修理の途中の壁を指差す。

ガンス「それより、爺さんも付き合えよ」

ガンス、栓の開いた酒を軽く掲げる。

ボーンズ「こっちは仕事中なんだぞ」
ガンス「固いこと言うなって。囚人の相手すんのも看守の仕事だろ?」

ガンス、栓の開いていないもう1本の酒をボーンズに差し出す。
ボーンズ微笑む。

ボーンズ「分かったよ」

ボーンズ、廊下の隅から持ってきた椅子に腰掛けて酒を飲んでいる。
鉄柵の窓から中に月の明かりが差し込んでいる。
月明かりで牢の中が青白く照らされ、とても不思議な空間になっている。

ボーンズ「やっとここから出られたのに、わざわざ戻ってくるとはな」
ガンス「あんたがいなくなっちまったら、馬たちの世話する奴がいないからな」
ボーンズ「お前一人逃げたくらいじゃクビにはならんよ」
ガンス「言ってくれるぜ! まあ、こんなところいつでも抜け出してやるよ。壁に大穴開けてな」
ボーンズ「お前も拘るなあ」
ガンス「アルカトラズも壁に穴を開けられたっていうからな」
ボーンズ「どこまで本当かね」
ガンス「そーいえば、まだ乾杯してなかったな」
ボーンズ「じゃあ、出られた刑務所に自ら戻ってくる愚かな囚人に」
ガンス「囚人を逃がそうとするふざけた看守に」
ガンス・ボーンズ「刑務所に」

お互い持っている瓶底の縁を牢の鉄柵に当てる。
キーンと鳴り響く音。

□ 刑務所・外

刑務所の外観。
満天の星空に青白い満月。

□ 刑務所・ガンス牢屋

青白い光に照らされた2本の空き瓶。

END

感想

エスケイプ・フロム・刑務所 シナリオ採点表

テーマ自由でペラ20枚程度のオリジナルシナリオ、という課題だったかと思います。国語が苦手で本を読むのもあまり好きなタイプではなかったので、採点表の点数が思っていたより良かったことに当時驚いた記憶があります。

10年以上経って改めて読み返してみると、色々と不自然なところ多かったり構成の甘さがあるなあという印象。当時脱獄物の映画とかアニメがちょっと好きだったので、その影響で脱獄物のシナリオになったような気がします。

劇中でアルカトラズについての話が出てくるのは昔から大好きなクリント・イーストウッドが出てた映画「アルカトラズからの脱出」のことだと思いますが、壁に穴を開けて脱出したのかどうか詳しい内容はもう忘れてしまいましたw また見直したいなあw

今回改めて読み返して思ったのは、脱獄物というと獄中での酷い生活描写があって必死で脱獄するまでの様子を描くのが定番なのに、獄中の様子もほとんどなく視聴者のイメージが膨らみづらい気がした。

セリフで多くを語らない作品が好きなので説明的なセリフを削った結果、テーマや意図が分からない部分が多い気がした。

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